
徘徊老人と初めての遭遇
先日初めて帰り道の分からなくなった老人と出会いました。その時の顛末です。
昼休みに買い物した帰り道、木陰に座ってる老人がいました。日差しを避けて座っているのだろう~くらいに考えてそのまま通り過ぎたのですが、何故か気になって戻ってみました。
「どうされました?」と聞くと、「その角を曲がったところの○○という家のものです。ちょっと転んでしまったので家人を呼んできて欲しい」と。すぐ探しに行ったのですが該当する家はありませんでした。
その旨を話すと??? 散歩に出て家に帰る道が分からなくなっていました。転んだせいか右足と右肩を痛めているようでしたが、足首も手も動くので軽度の打撲のようでした。
お名前を聞くと「○○○介」とハッキリ答えてくれます。自宅には奥様がお一人で待っているようですが「電話番号は」への問にはかけてないので分からないと。
ご自分を証明するものは一切所持していませんでしたが、住所は思い出すように途切れ途切れに伝えてくれました(半信半疑でしたが)スマホで住所検索すると私に最初言った方向とは真逆。残念ながらスマホの地図では家の名前までは調べられないので、警察に状況を連絡、保護をお願いしました。かといってそのまま放置する訳にはいかないので、警察官が来るまで一緒にいることにしました。
色々お話ししてみると普通に会話は成り立ち、とても認知症(後で警察から連絡ありました)の方とは思えませんでした。奥様に散歩に行くとだけ伝えて何も持たずに出てきたことや転んでしまったこと、迷惑をかけて申訳ない等。
最寄りの交番からお巡りさんが到着したのは約40分後。改めて事情を話し、私の氏名、住所、連絡先等も聞かれてやっと解放されました。
お陰で昼休みがなくなり、食事もとり損ねてしまいました。でもあの時気になって引き返さなかったらどうなっていたか? 誰か他の方が対処してくれただろうか?
とにもかくにも無事ご自宅に戻ることが出来て良かったです。(後刻 警察からお礼の電話がありました)
このサイトに関わっていなかったら多分普通に見過ごしていたと思います。
自分を証明できるもの、氏名・住所がわかるもの、或いはそれに代わる機器でも所持していれば、もっと早くご自宅に送ることができたかもしれませんね。
本人確認出来る名札やその家族への連絡先を持参させるのは勿論ですが、
家族の誰かと一緒にお散歩してても
一人で出してても探して貰える機関が有れば
安心ですね。